BOARDMAN NISEKO CLASSIC 140km 総合2位
星野貴也です。
今回、単独ではありますが、ニセコクラシック140kmに参戦してきました。今大会からUCIグラン・フォンド・ワールドシリーズというホビーロードレースの国際大会の予選となっていて、上位25%以内に入るとオーストラリア・パースで開催される2016 UCIグラン・フォンド・ワールドチャンピオンシップの出場権が得られます。
自分にとっては初のラインレースであり、ある程度長い距離のレースなので非常に楽しみ。自分がどの程度走れるわからないので、目標等は特に設定せず参加しました。
【準備】
140kmのレースで競技時間は4時間くらい。消費カロリーは2000kcalくらいでしょうか。朝食で1000kcal少々摂るとして、1000kcal分を目安に補給食を準備。
スポーツようかん3個、ジェル3個。あとはCCDとクエン酸。前半はようかんとCCD。後半はジェルとクエン酸です。これらを30分に1個を目安に補給しました。
補給については実戦では初で不安があったので、ロングの練習で色々なパターンを試したりして、確認しておきました。(全日本選手権では補給が必要になる前に足切りになってしまいました^_^;)
ちなみに機材はヒルクライムレースと同じです。
【レース】
天気は予報通りの雨。コースは大きく分けて6個の山岳が設定されています。山岳と言っても勾配は5%前後でゆるめ。ただ3つ目と4つ目の登りは距離があるので、ポイントになることは全選手が意識してたと思います。個人としてはとにかく前に残って最終局面に残れたらいいななんて考えていました。
~序盤~
1・2個目の山岳をこなすまではほとんど集団は大きいまま。
片側車線のみ規制で、道幅が広いわけではないため、
走行に非常に神経を使う。ずるずると位置を下げてしまい、
集団前方の状況はつかめず。有力な選手はこの時点でしっかりと前に位置どっていたので、この時点で決定的な動きがあったら対応できなかった。反省点です。
~中盤~
3つ目の一番長い登りでは頂上にKOMが設定されていて、
数人が抜け出すのを確認。自分はと言うと集団の中ほどから後ろの方にいたので動けず。KOMは特に意識していませんでした。
この登りをこなしたあたりで、集団は40人ほどになり、ぐんと走りやすくなる。モトバイクが時間差を告げていることから、数名の逃げが形成されていることを理解しました。
この辺で雨がひどくなる。土砂降りの一個上のレベルで体に当たる雨粒が痛い。霧もでてきて視界も悪いわ海沿いは風もあるわブレーキの制動力がガクンと落ちるわで、
超ベリーバッドなコンディション。
テクニカルな下りはないがその分スピードが出る。
怖いぜ!怖いぜ!!
絶叫ものの下りの後は、平坦区間があり、100kmをすぎから始まる4つ目の登り区間でレースが大きく動く。集団前方でペースアップがあったらしく、一気にペースが上がる。集団は一気に人数を減らして自分含めて6・7人?
~終盤~
パックのまま5つ目の登りへ。スプリントには自信がないため、この登りで抜け出せたらなんて考えが浮かんでいました。
5つ目の登りは距離こそ長くないものの、勾配は6つの登りの中で一番あるためです。
ただ、自分と同じように考える人がいたかはわかりませんが、
登りに入ると一段階ペースが上がりキツイ。抜け出しは即ムリと判断。この時点で逃げを吸収していてモトバイクから後続との差が知らされるが、追いつかれる可能性は低そう。
勝負は自分がいる6人集団のスプリント勝負になるわけですが、
パックで走っている選手を見た感じ、自分が一番軽量級そうだったため、正直勝つのは難しいだろうなと思いました。
ゴール前の坂は500m?くらいの登りのため、純粋にスプリントするよりは可能性があると思いロングスプリントにトライ。(結果的にはスプリントというよりペースアップにしかなっていなかったわけですが^_^;)ゴール前の最終コーナーを曲がる前に後続と10mくらい離れているのを確認し、あとは出し切るだけ。
ゴール前で刺されて2位!(コーナーを曲がった後しっかり、チェックされてたみたいです)
悔しい!
負けてしまったが、とても楽しいレースでした。過酷な天候の中4時間走ったとは思えないくらいあっという間に感じられました。補給も上手く行ってエネルギー切れを感じることはなかった。練習で確認したことを実践で試して、物にできたことは大きな収穫です。
やはりラインレースは楽しい!
また出たいと思えるレースでした。ちなみにオーストラリア・パースで開催される2016 UCIグラン・フォンド・ワールドチャンピオンシップへの参加権を得たわけですが、どうするかはゆっくり考えます。
いくつかの写真をcyclist様よりお借りしました。